2019/10/27(日) day 2
「くつきの森 炭がま復活プロジェクト」第2回目を10月27日(日)に開催しました。今回は10名の参加をいただきました。ありがとうございます。
1回目の作業の後から、棟梁さんとくつきの森のスタッフの方々が石積み作業を開始されていましたが、今回は我々が助太刀して炭がまの形が出来るまでやります。
※ 画像が青っぽいのは、窯の上に雨除けのブルーシートを掛けているためです。
炭がまの煙突の部分はこんな感じ。
窯は原木を収容した後、入口を塞いで密封状態にされ、その中では、薪を燃やした熱がぐるっと壁沿いに回って木を炭にしていきます。入口と煙突の位置の距離の設定は慎重に行う必要があります。入れた木がすべて炭になるわけではありません。万が一失敗してしまった場合は、入れた木が全部灰になってしまったり、あるいは生焼けになってしまいます。
いったん火をつけた後は、つきっきりで吹き上がる煙をトラッキングして火の燃え方をコントロール。温度管理が重要なのは、発酵の管理と通じるところがありますね。
炭がまを密閉するためには土を水で練って使います。土は地元の赤土。ふるいにかけて粒をそろえ、適量の水を加えていきます。この水加減が難しく、適切な粘度でないと炭焼き作業中に窯の壁がひび割れて空気が入り失敗するそうです。
棟梁や地元の方のアドバイスに従い、慎重に作業を進めます。
よく練った土を石を積んだ上にぶつけていく棟梁。泥団子のようにして、アンダースローで勢いよくぶつけると、ストレス解消に効果があるそうです(棟梁 談)
炭がまには大きな石も使います。さすがにここは我らが文明の利器、軽トラ様の出番。
炭がまづくりはもともと地域の行事。参加者一同、昔の人たちの暮らしぶりに思いを馳せつつ作業を進めます。
石の積み具合をチェックする棟梁。
石を積み、壁を塗ったところはこんな感じに。
壁はまだまだ厚くする必要があります。
一見、全部塞いでいるように見えますが、ちゃんと下の方に通気口が開いています。
大きな石も積みます。この部分だけ見ると、炭がまではなくてお城の石垣を普請しているようにも見えますね。
時折時雨の降る天気とブルーシートの下で、午後からも作業に勤しみました。
参加者の皆さん、スタッフの皆さん今日もたいへんお疲れさまでした。