2019年9月末から続けてきた「くつきの森 炭がま復活プロジェクト」。
途中、土に関する想定外や新型コロナ禍による作業中止状態などいろいろありましたが、ついに窯への「火入れ」ができるまでにこぎつけることができました。作業をリードしていただいたNPO法人麻生里山センターの皆さんはじめサポートをいただいたすべての皆様に厚く御礼申し上げます。
火入れに先立ち、昔と同じように、感謝するためのお祓いを執り行いました。
神主の大役は、例によってくつきの森のEさん。祝詞を読み、御神酒を炭がまに捧げました。
小屋が建った炭がまの全景。8月に入ってから、炭がまの窯打ち作業と窯を覆う「小屋」の組み立てが一気に進みました。赤いつなぎの棟梁、ことTさんのリードのおかげです。
ちなみに小屋に使われた木材ですが、映画のセットに使われたものをバラして運んできたのだそうです。
火入れをすると、窯のあちこちにできたひび割れから煙が出てくるので、皆さんでトントン修復作業。
たっぷり積んだ土でも、一ヶ月以上乾燥させていると、どうしても壁にひび割れができてしまいます。これは、致し方ありませんね。
小屋の仕上げ作業が残っております。火入れしている横で、別の作業開始。
扉材を組み立て、仮止めして、滑車を取り付けて開閉できるようにします。扉の板が重くて、なかなか棟梁が考えていたようになりません。調整作業が試行錯誤的に続きます。
火入れのため窯で燃やしている火は奥に行ってくれないと窯の中に仕込んだ原木に着火できません。なので、ブロワーを使って無理やり?火を押し込んでいます。
ブロワーいいなぁ。うちでバーベキューやる時にあったら便利そう。
そして、すっかり日も暮れた頃、1日目の作業は終了。小屋の中で、ささやかな宴の場を持ちました。
スタッフの方、宿泊オプションを使ってやまね館に止まられる方、そして市役所の若手のホープの一人?Mさんと同行者の大学院生のお兄さん。夕方、炭がまを見学に来られると聞いてましたが、来たら即宴会とは思わなかったでしょう 笑。
でも、朽木麻生の方とは良い出会いの機会を持っことができたはず。
燃え盛る炎の番をしながら、皆さんが持ち寄った食材と、他愛のないおしゃべり。
空を見上げれば、46年ぶりだという10月31日の満月(ブルームーン)。
吐く息が白くなってしんしんと冷える夜でしたが、私たちは実に楽しいひとときを過ごすことができました。
。
2日目の作業はこの文章を書いている私は別件対応のため参加できませんでしたが、窯の内部の原木に着火したようです、という知らせを聞いてホッとしました。。。
そして、11月3日(火曜日)の炭がまの様子を見に行きました。
小屋からもうもうと煙が出ているさまは、もう感無量でした。
窯から出ている煙突の先には温度センサーが取り付けられています。2日目からこのぐらいの温度をずっとキープしているとのこと。ちゃんと窯の中が仕上がってくれていることを願うばかりです。