第2回 2019/7/13(土)
去る7月13日(土)に、森のカルテをつくろう 第2回が開催されました。
参加者は10名。うち前回からのリピーターの方は、3名でした。
京都新聞の記者の方も合流して、軽く今日の作業内容の説明を受け、いざ、午前中の調査作業(人工林)へ。くつきの森の散策路のひとつ「てくてくコース」上のヒノキ林にて調査を実施しました。
調査項目は、前回実施した「森の健康診断」の手法をベースにしたものを使用。こう書くと、淡々と調べているように思われてしまいそうですが、植物の種類とか、樹高とか、現場で数値を出すというのは、教室の黒板やパソコンのディスプレイに記されたものとは感覚として違って見えるのが新鮮でした。たとえシカに食い荒らされた地面でも、多くの植物が育とうとしているのが印象的でした。
昼食の後は、やまね館のそばの自然林の調査。だんだん雨が降ってくる中、コナラをはじめ、数種類の木により構成されている場所を調べました。
こうして調べたデータが蓄積されていくと、だんだんとこの森の様子が数値を持って浮かび上がってくるのでしょう。それが目に見えてくる日が待ち遠しくなった森のカルテづくり(2回目)の一日でした。
第3回 2019/9/14(土)
去る9/14(日)に、森のカルテをつくろう 第三回が実施されました。参加者は10名。今回はリピーターの方が多かったです。
今回は森のカルテづくりには絶好の上天気でした。それだけでもテンションが上がってきます(^^)
くつきの森のスタッフの方も、参加者のほうも慣れてきたのか、手際良い感じです。 次回からは、複数グループでの調査活動ができるかも知れません。
植生調査はこんな感じ。調査範囲は一見は多くないのですが、実はバラエティ豊かなのは前回、前々回と同様です。
午後からは自然林の調査。天気はずっと持っています。だんだん暑くなってきましたが、粛々と調査を続けます。 自然林の植生調査はこんな感じ。地理的に日本海側と太平洋側の間にある「くつきの森」では、そこにある植物にもその特徴が出るそうです。
調査したところではモミの木もありました。
立ったままの状態で、毎年12月になったらクリスマスツリーとして飾りつけとか、できないかな?
今回もおやつを用意していただきました。
手作りの月見団子!とても美味しかったです。ありがとうございました。
「森のカルテをつくろう!」は、初めての方でも、計測や計算が苦手な方でもまったく無問題。あっという間に過ぎる時間の中で、いろいろ発見したり納得したり、ためになることが得られます(^^)
第4回 2019/11/9(土)
去る11/9(土)に、森のカルテをつくろう 第四回が実施されました。参加者は8名。 ただ、今回はそこにプラス5歳の男の子と2歳の女の子が加わってくれました。ありがとうございます。
今回は、今までとはちょっと趣向を変えて、(1) 自然林から始める (2) 調査対象区画を10m x 10mから、20m x 20m にしてみる を実際に行ってみました。自然林での「森のカルテ」づくりに関しては、指針はこれからできてくるような感じです。それにしても、今日も抜群に良い天気でした。10月の週末とは打って変わって、11月の週末は天候に恵まれていると言えます。
今回の調査エリアは、「ちょっと手ごわい」傾斜地の自然林。確かに、今まで調べていたところには雰囲気が違うような気もします。
お子さんも興味深々。大人たちが手際よく測定して、数値を読み上げていっている様子を見ています。
これはもう、彼をくつきの森の調査員として任命しても良いのではないでしょうか?
今回は、これまで1回の調査で見てきたところの4倍の広さを調査したので、皆さんてんてこ舞いでした。
カウント対象の木の数が多くなりすぎて、皆さん目が回りそうです(@@)
前回までは実施中の一部または全部が雨降りだったのですが、この日はずっと良い天気でした。おかげで作業も手際良く進んでいた、はすなのですが。
いかんせん20m x 20m = 400㎡もの範囲に立っている高さ1.3メートル以上の木の種類と断面積を図るのはさすがに手間がかかりました。本数にして244本。すごい仕事をしたように思います。
結局は、今日は午前中だけでなく午後も自然林の調査を実施し、それで日程を終了しました。疲れましたが、地形や植生には土壌や日照などとの関連があるのが分かってくるのは相変わらず面白いです。
人工林については今日は実施しませんでしたが、いつもなら人工林100㎡、自然林100㎡の計200㎡について調べるところが、今回は計400㎡実施。よくよく考えると同じ時間内でいつもの2倍の面積を調べているというたいへん効率の良い回になったわけですが、来月はどうされます???
第5回 2019/12/7(土)
今年(2019年)の6月から、今年度全6回の予定の「くつきの森で森のカルテをつくろう!」の5回目が12/7(土)に開催されました。今年の実施最終回です。初冬の曇り空の下、9名の参加者をいただきました。前回来てくれた子どもたちもまた来てくれました。将来が楽しみです。
前回(11月)、400㎡区画の調査をまる一日かけて実施して、これは大変ですね次からは見直しましょうという話になっていたはずですが、なぜか今回もまた自然林400㎡をやると海老澤さんが宣言されました。大丈夫なのでしょうか???
今日の現場(1)は、くつきの森のやまね館に近いところ。別件でロープを張って設定してあった20m x 20m = 400㎡の範囲で調査を始めました。自然林ということでしたが、スギの木も点々と生えているところでした。
記録用紙にもじわじわアップデートを入れていただいてます。これは、樹高の測定の仕方。皆さん覚えていらっしゃいますか?
海老澤さんが400㎡の調査をしましょう、と言われたのは、別に私たちに根性を出してやってみせろというわけでは決してなくて、区域の植生の状況と作業の効率化によってそれが可能になったから、ということから来ています。今回導入されたツールはこれ、「樹木用ナンバーテープ」。私たちの作業のワークロード低減に大いに役立ってくれました。
範囲内の調査対象( ※ 高さ1.3メートル以上のある樹木。種類別の断面積の合計を求めるため、幹分かれしたものは、分かれた幹・枝ごとに1本とカウント )は前回の半分程度の約120本だったこともあってか、今回の作業の効率が格段に向上したようです。 おかげさまで、午前中の作業として、400㎡の森林調査が実施できました。すごい!
ということで、今日はもうおしまいかなぁ~と一瞬思ってしまったのですが、粛々と午後の部を開始。てくてくコースを少し歩いて、県道の通っている上のところまでやってきました。
高島の山間部には昨日(2019/12/6)今シーズンの初雪、場所によっては初冠雪、初積雪の報せもあって、天候が心配されたのですが、今日はお日さまや青い空は見られなかったものの、なんとか雨には降られずに済みました。
本日の植生調査。やはりこの時期になると落ち葉が多くなってしまいますが、なんとかこれだけ探し出しました。
子どもと思っていたらそれは実は森の妖精だったのかも知れません。粛々と森林調査に当たる大人たちをぐるぐる巻きに捕らえてしまいました。その後、彼らは…
「くつきの森の中で森林調査に当たっていた人々が忽然と姿を消し、その行方は杳として知れない」という衝撃の結末を迎えたら今ごろ大変なことになっていましたが、実際はおかげさまで今回も皆さん楽しく調査に打ち込むことが出来ていました。子どもたちもいつか実際に森のカルテづくりに参加してくれるようになったら嬉しいですね。
皆さん、初冬の森での森のカルテづくり、お疲れさまでした。
森のカルテづくりを通して、たかしまの森林について学びを深めてみてはいかがでしょう? どうかよろしくお願いします。
第6回 2020/3/21(土) 開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症対応のための行政からの要請により、くつきの森が閉鎖になったため中止しました。